ハミルトン：あらゆるキャラクターを演じ分けるウォッチブランド

映画は、観客を楽しませ、日常を忘れさせ、別世界へと誘います。映画製作に携わるクリエイターが作る舞台セットや脚本によって生まれる世界が人々をスクリーンに引き込むのです。 これは、名作を支える陰の立役者としてハミルトンと映画界の深い結びつきにまつわる物語です。

1932年、マレーネ・ディートリッヒ主演の映画『上海特急』でハミルトンの時計が初めてスクリーンに登場しました。それはハミルトンと映画界のつながりを象徴する輝かしいスクリーンデビューでした。それ以来ハミルトンとハリウッドとのパートナーシップは長い歴史を共にしてきました。ハミルトンは初めてスクリーンに登場してから一世紀近くもの時を経た今もなお、ハリウッドのスタイリストやデザイナーたちにインスピレーションを与え続けています。

1951年には、ハミルトンはアメリカ海軍特殊潜水部隊の活躍を描いた名作映画『フロッグメン』に登場。ハミルトンは、当時アメリカ軍用時計のメインサプライヤーだったため、劇中でも実際に海軍用時計として製作された潜水用時計が使われました。

その10年後、再びハミルトンの時計が再びスクリーンに登場し、大きな反響をもたらしました。世界的スター エルヴィス・プレスリー主演の大ヒット作『ブルーハワイ』で、主演のエルヴィスの腕元を「ベンチュラ」が飾ったのです。「ベンチュラ」は映画の時代背景や登場人物のキャラクターを象徴する時計として起用されました。

この2本の映画で強烈なインパクトを与えて以来、ハミルトンの時計は時代を先取りした傑作からサスペンス、アクション超大作、感動的な伝記映画に至るまで、500本以上の映画作品に登場してきました。そのジャンルの幅広さは、登場人物にふさわしい時計を選ぶことができる豊富なラインナップを揃えるハミルトンの特徴を物語っています。

ハミルトンには、数多くの出演オファーが寄せられていますが、どの作品に出演するかを決める基準はシンプルです。「ハミルトンの時計が登場人物のキャラクターを象徴するかどうか？」ハミルトンとクリエイターとの関わりは、真の共同作業です。時計やアクセサリーを含めた衣装は、脚本家が生み出した登場人物を象徴するとても重要な要素です。そのため、登場人物が身に着ける時計もその人物のキャラクターにふさわしいものでなければなりません。

最近では、時がテーマの一つであるSF映画『インターステラー』にハミルトンの時計が登場しました。ジェシカ・チャスティン演じる主要登場人物の1人、マーフィー・クーパーが身に着ける時計を開発。彼女はマシュー・マコノヒー演じる父親を助けるため、少女から大人の女性、そして老女として時間を超越し、地球を救うために奮闘します。また、「カーキ ネイビー ビロウゼロ」は、映画『オデッセイ』で、マット・デーモン演じる主人公、マーク・ワトニーの腕元を飾りました。サバイバル、試練、試行錯誤のストーリーの中で、主人公の任務遂行をサポートする理想的な時計でした。

スクリーンに登場する時計は店頭やオンラインで購入できるコレクションから選ばれるばかりではありません。監督やプロデューサーから映画のための特別なモデルの製作を直接ハミルトンに依頼されることがあります。

1968年公開の名作映画『2001年宇宙の旅』でハミルトンはこの作品のための特別モデルを製作しました。ハミルトンは当時、ファッション誌で取り上げられるようなタイムピースを製作しており、高い人気を誇っていました。監督のスタンリー・キューブリックは自らハミルトンに、映画の中で使用する未来的な時計の製作を依頼しました。しかし当時は複雑すぎてこのモデルを商品化するには至らず、スクリーンの中だけで使用される試作品のみの製造となりました。その40年後、ハミルトンは商品化に成功。映画のタイトルにふさわしく2001本の限定生産で発売しました。

宇宙飛行士からパイロット、探検家、クライムファイター、スーパーヒーロー、タイムトラベラー、“普通でない”ストーリーに登場する“普通の人”まで。ハミルトンの時計は80年以上に亘り、ハリウッド作品の登場人物が身に着ける時計として選ばれ続けています。ハミルトンは、ハリウッドから最も愛されるウォッチブランドとしてその名を広く知られています。