時計のお手入れ
お手持ちのハミルトンウォッチは、スイスで開発・製造された、高精度の精密機器です。着用頻度に関わらず、お使いの時計は定期的にお手入れをする必要があります。以下の情報を、時計の精度と信頼性の維持にお役立てください。
正常な作動を維持するため、どのマイクロメカニカル構造の精密機器を搭載しているモデルでも、ハミルトンウォッチには定期的なメンテナンスが必要です。
メンテナンスの頻度は、モデルや気候条件、そしてお客様による時計のお手入れの度合いにより異なります。サービスの頻度を特定することはできませんが、通常、コンプリートメンテナンスサービスは3年~5年でお受けいただくことをお勧めしています。
専門的なメンテナンスサービスを行い、ハミルトンの時計性能を維持するために、ハミルトン公認のサービスセンターまたはハミルトンの正規販売店にご依頼ください。
レザーは経年劣化する天然素材です。着用頻度や期間によって異なりますが、見た目や衛生上の理由に加えて、安全上の理由から(時計が手首から外れないために)、ストラップを定期的に交換する必要があります。通常、毎日着用している場合は、6~12か月が平均寿命です。
レザーストラップをできる限り長く良好な状態に保つために、ハミルトンでは以下のように取り扱うことをお勧めしています:
- 退色を防ぐため、レザーストラップを長時間、強い日光にさらさないようにしてください
- レザーには浸透性があります。劣化や変質を防ぐため、油性の物質や化粧品に触れないようにしてください
- 変形や退色を防ぐため、液体に触れないように注意してください
- レザーストラップのクリーニングには柔らかい乾いた布を使用してください。化学物質はレザーストラップを傷めることがあります
ハミルトンの時計はすべて、柔らかい乾いた布で定期的にクリーニングできます。防水時計ケース、メタルブレスレット、ラバーストラップは、歯ブラシなどの小さなブラシと石けん水を使用して汚れを落とすことができます。その後に真水ですすぎ、柔らかい布で拭き取って乾かしてください。
スピーカーや電子機器、空港のセキュリティゲートまたは他の電磁機器などの磁気には時計をできるだけ近づけないようにしてください。このような機器は強い磁気を発生するため、お手持ちの時計の機能や計時の精度に影響し、さらには完全に止まってしまう可能性もあります。
現在、一部の時計にはNivachron™と呼ばれる非磁性補正合金が採用されています。Nivachron™製ヒゲゼンマイは、多くの利点をもたらします。これにより、時計の動作に及ぼす残留磁化の影響を大幅に低減することができます(キャリバーにより異なりますが、10〜20分の1に低減)。
チタンをベースにしたスイスメイドのヒゲゼンマイは、着用時の温度変化に対して非常に有効です。また、優れた耐衝撃性も兼ね備えています。これらの利点は、クロノメトリック性能の大幅な向上につながっているのです。
時計の電池は、ムーブメントの種類や各機能が使用するエネルギー量によって異なりますが、一般的に2~5年程度使用できます。秒針が4秒間隔で進むようになったら、電池の交換が必要です。(寿命)
お手持ちの時計を持ち込まれる際は、ハミルトンの基準に基づいた専門的な作業を行うために必要なツールやテスト機器を備えております、ハミルトンの正規サービスセンターまたは正規販売店をお勧めします。
使い切った電池は、液漏れや時計の機構への損傷を避けるため、早めに交換する必要があります。
ハミルトンでは、出荷前の最終品質検査の際に、ケースバックに刻印されている防水性のテストが行われますが、時計の防水性能は恒久的なものではありません。ガスケットの経年劣化、または時計ケースを誤ってぶつけたりすると、時計の防水性能が損なわれることがあります。
さらに、汗や塩素水、塩水、紫外線、化粧品などの外的影響により、長い年月の間に密閉性が弱まることがあります。
そのため、時計が塩素水や塩水に触れた場合は、必ず真水ですすぎ、モデルによって異なりますが、水が機構内に入らないようにするために、リューズをポジション0まで押し戻す、あるいはねじ込み式リューズを注意深くねじ込んで閉める必要があります。水中ではリューズおよびプッシュボタン機能を操作しないでください。
防水性能はハミルトンの正規サービスセンターで年に1回、検査することをお勧めします。
お手持ちの時計の防水性は、ケースバックに刻印されています:
- 3気圧(30m)日常生活防水
- 5気圧(50m)防水
- 10気圧(100m)防水
- 15気圧(150m)防水
- 20気圧(200m)防水
- 100気圧(1000m)防水
塩素水や塩水に触れた後は必ず真水ですすいでください。
溶剤、洗剤、香水、化粧品等に直接触れると、ストラップ/ブレスレットおよびケースが傷んでしまうことがあります。さらにそのような化学的物質はガスケットの機能を損ない、時計の防水性能に影響を及ぼします。
ハミルトンでは、急激な環境の変化(冷水に漬けた後、日光に当てる)や、60℃以上または0℃以下の極端な温度に時計をさらさないことをお勧めします。
時計を正しく扱うことは、時計を長くお使いいただくために、またお手入れの観点から重要な要素です。ハミルトンの一般的な取扱説明書とモデル別の取扱説明書には、図、ムーブメント情報、機能説明が記載されています。正しい時刻の合わせ方、ブレスレットのサイズ調整、単位の換算、速度の計算など、カタログと動画によるマニュアルをご覧ください。多言語でのご用意があり、毎日、時計を存分にお使いいただけるよう作成しております。詳細はこちらをご覧ください。